「自らと部下に厳しい」を地で行く人の定年退職日は、やっぱ感動でした!

こんにちは、teruraです。

職場の机のデスクマットの中に大切にしている言葉があります。
いつもここに書かれていることを、頭に入れながら仕事をしているんです。
何かに迷った時、もう一度ゆっくりと読み上げ、挫けそうになった心を奮い立たせる言葉です。

特にこの部分、「成功している組織には」の意味をよく考え実践していきたいと思っています。

キレイ事ばかりでは、仕事も人間関係もうまく回っていかないことは良く分かっているつもりです。
でも、人間は誰しも嫌われたくない生き物なんですよね。
それを実践するよう説いているのがこの言葉です。

 

自らと部下に厳しく
成功している組織には、愛想が悪く、あえて人を助けようともせず、人づきあいもよくない上司が必ずいる。冷たく、厳しく、不愉快そうでありながら、誰よりも多くの人たちを育成する人がいる。最も好かれている人よりも尊敬を得ている人がいる。自らと部下に厳しく、プロの能力を要求する人がいる。

仕事の哲学 最高の成果をあげる P.F.ドラッカー著 上田惇生編訳

どうやったら、こんな管理者になれるのだろうか?

常に厳しく部下を指導しながら、職場で人気NO1の人よりも尊敬を得る事のできる人物って
なかなかいるものではないです。

きちんと言うべき事はどんな人にも言える勇気

例え、経営者であっても間違っていることはきちんと言える勇気を持つ事は大切なことだと思います。
思うだけで、実践ができないのは自分自身に厳しさが足りないせいなんですかね?
自らにもっと厳しくできれば、すべてにおいて厳しくなれるのですよね!
そんなに簡単にはいかないか・・・・。

3月は寂しい季節ですね

3月31日付けで定年退職になる方がいます。
職責は私の方が上になりますが、年齢は私の方が年下となる方です。
十数年間、一緒に苦楽をともにしてきた仲間です。
ある意味、この方は「自らと部下に厳しく」を実践してきた方のように思います。

管理職として厳しく部下を育成するかと思えば、時には、経営者との間に入り部下の盾となり、
部下を守るなど、常に全力投球で組織を引っ張ってきてくれました。

本当に自らに厳しく、妥協を許す人ではありませんでした。

その為に、私とも摩擦があったこともありましたが・・・・。

でも、最後になって分かりました。

その人の厳しさは誰もが知っているところではありました。
少し早い最後の別れでしたが、たくさんの職員が集まり、感謝の言葉とともに抱えきれないほどの
花束とプレゼントを手渡され、厳しい顔しか見たことのない
あの人が大粒の涙を流しながら・・・・

「ありがとう」と、心からふりしぼる声で感謝の言葉を伝えると
一瞬、静まり返った緊張の場所から一転して、涙に咽ぶ声へと変わったのです。

「 最も好かれている人よりも尊敬を得ている人がいる」を目の前で見ることができた瞬間でした。

あ~、私もこんな風にみんなに慕われながら退職をしたい。
素直な感想でした。

長い間、お疲れさまでした。
健康に注意して、健やかに第2の人生を歩んで行って下さい。

 

 

 

 

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