こんにちは、teruraです。
大人数の中で、責任の所在が明確になっていない場合には傍観者効果といって
「自分がやらなくでも、誰かやるでしょう」といった心理が働きます。
その結果として、誰もやらなかったということになりかねません。
この傍観者効果は仕事やプライベートの場面でも遭遇するかもしれないので、仕組みをしっかりと
理解しておきましょう!
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ケガをした人が目の前にいて、自分1人だったら声をかけるでしょね!
道を歩いていて、目の前で転んでケガをした人がいたらあなたならどうしますか?
周りには誰もおらず、自分1人といった場合です。
とっさに駆け寄り「大丈夫ですか?」と声をかけるのではないですか。
しかし、繁華街などの人通りの多い場所で同じようなことが目の前で起きたら、あなたはどうしますか?
先ほどの自分1人のときと同じように行動しますか?
38人もの人が目撃または悲鳴を聞いていたのに、誰一人として・・・・
この事件は1964年に帰宅途中の女性が襲われるというアメリカで実際に起こった事件です。
襲われた女性は悲鳴をあげたため犯人は一度その場を離れたのですが、通報された様子もなく
誰も出てこなかったため、また戻ってきて、その女性にさらに暴行を加え殺害してしまったという、
何とも痛ましい事件が起きたのです。
警察が調査を開始すると信じられない事実がわかったのです。
実際に調査を進めていくと、被害にあった女性は2度、3度と助けを求める叫び声をあげていたのです。
38人もの方が叫び声を聞き、窓から覗いて暴行を目撃していたにもかかわらず、特になにもせず警察に
通報すらしなかったのです。
何故、このようなことになってしまったのか?
この事件は当時、大きくマスコミにより報じられました。
こんなに大勢の人が目撃していたにもかかわらず、なぜ事件は起きてしまったのか?
なぜ、誰もなにもしなかったのか?
この事件をきっかけに、具体的な心理が研究され「多くの人間が悲鳴を聞いたからこそ誰も通報すら
しなかった」と結論付けられ「傍観者効果」として多くの人たちに知られるようになりその後、
数多く研究が行われるようになったのです。
大勢の中だと、責任が分散される
自分一人の場合、助けなかったら自分の責任になるかもしれません。
しかし、多くの人がいる場合には、責任が分散され自分一人の責任でなくなることから、結果として
何もしないということになるのです。
実は、仕事でも同じようなことが考えられます
チームで仕事している場合、誰がやっても良い業務などは情報を共有しながら作業を進めていきます。
自分一人が責任を負う業務であれば、きっちり取り組み完了すると思います。
逆に他者との協同により業務を行っていく場合は、役割分担などをしておかないと責任が分散されてしまいます。
その結果として誰も手をつけないといったことが起こり得るのです。
とは言っても、指示はほどほどに!
そこで、リーダーはそういった事を予め想定して、責任が分散されそうな業務においては明確に作業を
指示することが必要になってくるのです。
作業責任者をきちんと示すことにより、自覚と責任をもって作業を行うことになるのです。
ただし、あまりにも指示を明確に出し過ぎると指示待ち人間を作ってしまうことになるのでほどほどにしましょう。
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